マーティン・スコセッシ『ヒューゴの不思議な発明』を観た!

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あらすじ:父親を事故で亡くしたヒューゴ・カブレ(エイサ・バターフィールド)は、パリ・モンパルナス駅の時計台に隠れてたったひとりで暮らしていた。ある日、父親の遺した機械人形を修理するため部品を盗ろうと駅のおもちゃ屋へ行くが、店の主人パパ・ジョルジュ(ベン・キングズレー)に捕まり、父のノートを取り上げられてしまう。パパ・ジョルジュの養女・イザベラ(クロエ・グレース・モレッツ)の協力を得て、ヒューゴはノートを返してもらう代わりに店で働き始めるのだが、父親の機械人形とノートが実はパパ・ジョルジュが封印した過去に関わるものだったことを発見する。

先日行われたアカデミー賞で視覚効果など5部門を受賞した本作。映画の日だったこともあり、公開初日の3月1日に観てきました。映画愛溢れる作品だということくらいしか知らずに行ったのですが、3Dを生かした素晴らしいオープニングであっという間に引き込まれ、映画の始まりに関する映画だったのか!と驚きつつ、最後はもうなんだかわからないけどボロボロ涙が溢れて止まらないような有様でした。 続きを読む

スティーブン・ダルドリー『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』を観た!

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あらすじ:9.11の同時多発テロで父親(トム・ハンクス)を亡くした9歳の少年オスカー(トーマス・ホーン)は、1年が過ぎても未だにそのことを受け入れられず、夫の死を乗り越えようとする母親(サンドラ・ブロック)とも関係がうまく行かなくなってしまっていた。ある日、オスカーは父のクローゼットで1本の鍵を発見し、彼が遺してくれたものを見つけるためニューヨークの町へと飛び出していく。

先日観てきた本作。個人的にはなかなか気に入ったものの、批評的な評価は非常に低く、この落差がどこにあるのかずっと気になっていました。数日前に映画好きの友人が本作を観てくれたのですが、懸念していた通り「残念な映画」と感じたようで、それからずっとTwitterでこの映画について語り合っていました。 続きを読む

アンドリュー・ニコル『タイム』を観た!

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あらすじ:遺伝子操作によって、人類は老化を克服し永遠に25歳で生きられるようになった。しかし、25歳を迎えた人々に与えられるのは1年間の寿命だけで、腕に埋め込まれた時計に表示される残り時間がゼロになればその場で死んでしまう。時間が通貨替わりに使われるようになった結果、ごく一部が永遠に近い寿命を持つ一方で、ほとんどの人々は働いて得たわずかな時間をやりくりしながら、その数字がゼロにならないよう日々怯えながら暮らしていた。母(オリヴィア・ワイルド)とふたりで貧しい生活を送るサム・ウォレス(ジャスティン・ティンバーレイク)は、ある日偶然バーで出会った男から100年ものの時間を譲り渡される。その時間を使ってサムはスラム街を出て富裕層の暮らすエリアへ入り込むが、タイムキーパーのレイモンド・レオン(キリアン・マーフィ)に追われ、大富豪の娘シルヴィア・ワイス(アマンダ・セイフライド)と逃げることとなってしまう。

本作は『ガタカ』(監督・脚本)、『ターミナル』、『トゥルーマン・ショー』(脚本/ストーリー)などで知られるアンドリュー・ニコル監督の最新作。『ソーシャル・ネットワーク』で「ザを落とせ」のショーン・パーカーを演じたジャスティン・ティンバーレイクと、いつものブロンドのロングヘアを赤っぽく染めボブにしたアマンダ・セイフライドが主演。脚本も監督自身が手がけていて、時間が通貨としてやりとりされるようになった世界を舞台にしたSFアクションだ。

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【2/12】日本仏教夜話パート2 仏教書ナイトに出演します

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今週末、阿佐ヶ谷ロフトでイベントに出演いたします。2010年の秋に新宿のロフトプラスワンで開催して大好評をいただいたイベントの第二弾です。今回はテーマを仏教書に絞り、より濃密なトークをお送りする予定です。

今回は仏教書の編集・著述・翻訳を手がけてられるライターや編集者の方をお招きして、最近の仏教書をめぐる動向やお坊さんよりも仏教書を読んでいるであろう方々のベスト仏教書などについてお話を伺います。

ぜひお越しください!

『仏教書ナイト 日本仏教夜話パート2』

大好評につき第二弾の開催決定!!

“ブーム”と呼ばれて久しい仏教書をめぐって編集者や作家、僧侶が語り合う!!

売れてる仏教書の特徴、仏教書ベストセラーの変遷、これから求められる&本当に読みたい仏教書とは? そもそも「本を通じて仏教を知る」とはどういうことなのか? 世間の仏教書とリアルな「仏教」との間には溝がないのか?

現代の読者に求められる仏教とは、心のよりどころ? ライフハック? 大人の教養? それともただのネタなのか?

編集・制作をめぐる裏話や業界事情を交えながら、仏教書の魅力を引き出す貴重な一夜!!

【出演】
・金寿煥(新潮社編集者)『考える人』仏教特集、みうらじゅん『マイ仏教』など
・佐藤哲朗(日本テーラワーダ仏教協会事務局長)『大アジア思想活劇』、スマナサーラ長老の諸著作など
・星飛雄馬(著述家・翻訳家、『初期仏教キーワード』、ティック・ナット・ハン、アーチャン・チャーの訳書など
・松下弓月(真言宗僧侶・仏教ウェブマガジン彼岸寺編集長)『お坊さんはなぜ夜お寺を抜け出すのか?』など
・棟高光生(春秋社編集者)『シリーズ大乗仏教』、馬場紀寿『上座部仏教の思想形成』など
・大角修(著述家・編集者、地人館代表)『図説 法華経大全』『日本ひらがな仏教史』『イーハトーブ悪人列伝』など

ほか!?

日時:2012年2月12日(日)19:30〜(開場:18:30)
料金:前売¥1,200/当日¥1,500(共に飲食代別)
※ローソンチケット(Lコード:38536)またはロフトA web予約ページにて。

2012年2月前半公開の注目映画リスト

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2月は期待作が目白押しです! あまりにも多いので、今回はとりあえず前半分だけ取り上げておきます。前半だけでも4本あるのですが、これだけでも今年ベスト級のクオリティが期待できるくらい。後半も盛りだくさん過ぎて、いったいどうやったら全部劇場で観れるか頭を悩ませています。

2月4日公開『人生はビギナーズ』

内向的で恋愛経験もほとんどない38歳のアートディレクターのオリヴァー(ユワン・マグレガー)が、父親のハル(クリストファー・プラマー)から末期がんで先が長くないこと、そして実はゲイだったことを告白され戸惑うがその生き方に触れ、自分もアナ(メラニー・ロラン)と出会うことでそれまでの生き方を変えていくことになるというお話。監督は『サムサッカー』のマイク・ミルズ。

黄色をバックに、黒、赤、青の服ほ鮮やかな衣装を着た三人が、実に印象的な笑顔を見せるチラシが素敵です(IMDbのは白バックですが)。予告を観ても良作感しかしないんですよね。クリストファー・プラマーがアカデミー助演男優賞に最年長でノミネートされていて、すでにゴールデングローブ賞など多数の映画賞で助演男優賞を受賞しています。このところ、ヘビーで観ていて悲しくなってくる映画観に行っていたので、鑑賞後爽やかな幸福感を感じられそうなこういう映画をぜひ観たいです!

・公式サイト:http://www.jinsei-beginners.com/
・IMDb(☆7.2):http://www.imdb.com/title/tt1532503/
・劇場:バルト9、TOHOシネマズシャンテ

2月10日公開『ドラゴン・タトゥーの女』

もうこの映画は予告を観ていただいたらあとは言うことないですね。この特報のあとはどうにも説明過多な予告ばかりになっていて、この映画の良さを台無しにしちゃっているような気がするので、こちらでもあまりクドクドと書きたくありません。この映像にみなぎるものを感じたら、あとはなるべく情報を入れずに劇場へ走ってください! 監督はデヴィッド・フィンチャー、出演はダニエル・クレイグ、ルーニー・マーラ、クリストファー・プラマー(おっと、こちらにも!)

・公式サイト:http://www.dragontattoo.jp/
・IMDb(☆8.1):http://www.imdb.com/title/tt1568346/
・劇場:全国の劇場で。

2月11日公開『ニーチェの馬』

巨匠タル・ベーラ監督の最終作! と言われても、恥ずかしながら存じあげないのですが…としか言いようがありません。物知らずを恥じるばかりです。が、この「トリノの広場でニーチェが発狂したときに、泣きながら首を抱いていた馬はその後どうなったのか」という発想から作られたという本作は、予告編を観るだけでも何やら只者ではない何かが充ち満ちているのを感じます。こういうのは絶対に映画館で観ないとダメなんですよね。いったいどう自分が感じるのか、確かめずにはいられません。こちらも必見ではないでしょうか。

・公式サイト:http://bitters.co.jp/uma/
・IMDb(☆8.2):http://www.imdb.com/title/tt1316540/
・劇場:シアター・イメージフォーラム、横浜シネマジャック&ベティ

2月11日公開『ポエトリー アグネスの詩(うた)』

孫と二人暮しをする66歳のミジャ(ユン・ジョンヒ)は、病院帰りに見かけた詩の教室に通いはじめ、詩を書くようになる。ところが、ある日川に身を投げて自殺した女子中学生の死に、孫とその友達が関わっているのを知ることになる。

『シークレット・サンシャイン』のイ・チャンドン監督の最新作。前作もそうでしたが、本作もきっと非常に力のこもった作品だと思います。いまはちょっとあまりこういう悪い予感しかしない作品を観るには、気持ちがあまり落ち着いていないのですが、観て損はないと思います。わたしも『人生はビギナーズ』やコメディでも観て、心が癒えたらこちらも観たいところです。

・公式サイト:http://poetry-shi.jp/
・IMDb(☆7.7):http://www.imdb.com/title/tt1287878/
・劇場:銀座テアトルシネマ、新宿武蔵野館ほか。

というわけで、前半に公開される作品をさらっと紹介してみました。後半もほんとに注目作が多いので、また遠からずご紹介しようと思います。ではまた。