非言語的表現による治療的変容の機序

弘中正美. (1995). 表現することと心理的治癒. 千葉大学教育学部研究紀要. I, 教育科学編, 43, 55–65. Retrieved from http://ci.nii.ac.jp/naid/110004715487/

フロイトによれば、心理療法における治癒は無意識的なものを意識化することによってもたらされる。フロイトの局所論では心を階層的に意識、前意識、無意識の三つに分ける。無意識は心の深層にあり直接触れることのできない。そのため意識と無意識が交流する前意識を通して、そこに立ち現れてきた無意識を明確な形で言語化(=洞察)するのである。 続きを読む

日本の一般住民における複雑性悲嘆の罹患率と決定因

Fujisawa, D., Miyashita, M., Nakajima, S., Ito, M., Kato, M., & Kim, Y. (2010). Prevalence and determinants of complicated grief in general population. Journal of affective disorders, 127(1-3), 352–8.

大切な人やものの喪失に伴う反応を悲嘆と呼ぶ。通常の悲嘆に比べ、複雑性悲嘆ではより強い症状がより長い期間継続する。症状には様々な身体的疾患、抑うつ、アルコール摂取量の上昇、医療機関受診率の上昇、非適応的になること、社会的交流の低下、自殺や疾患による死亡率の上昇などがある。複雑性悲嘆は抑うつとよく似ているが抑うつの治療方法では改善せず、複雑性悲嘆専用の治療が効果的であることがわかっている。

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独創性と研究の方法論的限界/『ロールシャッハテストは間違っている』

Wood, J. M., Nezworsski, M. T., Lilienfeld, S. O. & Garb, H. N. (2003) What’s wrong with the Rorschach? Science confronts the controversial inkblot test. John Wiley & Sons.[ウッド, J. M., ネゾースキ, M. T., リリエンフェルド, S. O. & ガーブ, H. N./宮崎謙一(訳)(2006).『ロールシャッハテストは間違っている』(pp.1-41)北大路書房.]

ロールシャッハテスト(以下、ロ・テスト)はスイスの精神医学者ヘルマン・ロールシャッハによって作り出された心理検査法です。インクの染み(インクブロット)によって偶然作り出された図版を見せ、何に見えるのかを尋ねることで被験者のパーソナリティを明らかにしようとするものです。科学的根拠がないとして批判を受けたこともありましたが、ジョン・エクスナーが1974年に包括システムを開発して以来、医療はもちろん学校や司法領域でも幅広く使われるほどになりました。

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シティリビングWeb「寺ガール&イケ坊」特集に掲載されました

cityliving

先日、シティリビングで紹介していただいた記事が、現在ウェブにも掲載されております。

こちらの「寺ガール&イケ坊」特集です。お寺に興味のある女性のために、色々な仏教カルチャーやお坊さんを紹介した記事です。

寺ガール上級編に町田宗鳳さんの「ありがとう断食セミナー」が紹介されています。野草から作った酵素ジュースやお茶を飲みながら、写経、坐禅、ヨガをしながら三日間過ごすのだそうです。以前、三日間の断食道場に行ったことがありますが、そこは用意されたアクティビティもなく、ひたすら水を飲みつつ散歩する以外は暇を持て余すばかりだったのを思い出しました。

それはともかく、次に行くことがあれば最長期間の一週間断食に挑戦してみたいところです。

意識と無意識の統合としての人格の発展/ドラ・M・カルフ『カルフ箱庭療法』

ドラ・M・カルフ(1972)カルフ箱庭療法[新版] p.1-40 誠信書房.

創始者カルフによる箱庭療法の解説書です。箱庭療法は子どものための精神的な治療方法として考案されました。箱庭とは、砂を入れた木製の四角い箱のことです。箱の底は水を象徴する水色に塗られており、傍らには人間、動物、植物、建造物といった様々なミニチュアが用意されています。子どもは砂とミニチュアを自由に使って、なんらかの風景を作っていくことになります。

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