Posts Tagged "他職種協働"

キャッセル病院における入院精神療法

引き続き、児童青年心理療法ハンドブックから入院治療に関する論文を読みました。

Flynn, D. (2009). The chalenges of in-patient work in a therapeutic community. Eds. Monica, L. and Horne, A. The Handbook of Child and Adolescent Psychotherapy: Psychoanalytic Approaches, Second Edition. East Sussex; Routledge, pp.101-113. (平井正三・脇谷順子・鵜飼奈津子(監訳)(2013) 治療共同体における入院治療の試み 児童青年心理療法ハンドブック 創元社)

キャッセル病院は第一次世界大戦後に砲撃ショック(戦闘体験によるPTSDのこと)に似た症状に苦しむ市民のために設立された。治療は個人や集団は自由と責任を与えられれば、その責任を果たし人としての目的を持ち以前に苦しんだ問題に対しても立ち向かうことができるようになるという考えのもと行われた。治療方法として入院治療が発達すると、家族関係や心理的な問題に対しても用いられるようになった。 続きを読む

イギリスでの多職種協働チームにおける児童心理療法士の役割

イギリスでは児童精神医学の他職種協働チームで心理職がどのような役割を担っているかを紹介する論文を読みました。日本語タイトルでは省かれていますが、精神分析の伝統を主に扱っています。

Crockatt, G. (2009). The child psychotherapist in the multi-disciplinary team. Eds. Monica, L. and Horne, A. The Handbook of Child and Adolescent Psychotherapy: Psychoanalytic Approaches, Second Edition. East Sussex; Routledge, pp.101-113. (平井正三・脇谷順子・鵜飼奈津子(監訳)(2013) 多職種協働チームにおける児童心理療法士 児童青年心理療法ハンドブック 創元社)

児童心理療法における理論的発達は、子どもの発達に対する考え方や困難が生じたときに必要な介入、また子どもを身体・心理・社会的な側面を含む全体像として捉えることの必要性を明らかにした。これを受け、専門家による多職種協働チームが問題をアセスメントし対処することや、問題に包括的に対処するためには他機関システムが必要であると考えられるようになった。

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