勉強

パーソナリティの変化を測定する/Carl R. Rogers “Personality Change in Psychotherapy”

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Rogers, C. R. (1961) “Personality Change in Psychotherapy” On Becoming A Person. London: Constable & Robinson, pp. 225-242.

カール・ロジャーズのOn Becoming A Personに収録されている、心理療法におけるパーソナリティ変容に関する論文を読みました。

当時はまだカウンセリングの効果を証明するような研究はほとんど行われておらず、心理学者からもその有効性を疑問視する声があがっていたそうです。ロジャーズは「心理療法が役に立つという証拠はなにもない」と語ったヘッブ、そして「フロイト派だろうがなんだろうが、データは心理療法が神経症患者の回復を助けになると証明しなかった」と語ったアイゼンクの言葉を引用し、この論文で反論を試みています。 続きを読む

カウンセリングではいったい何が起きているのか?/レスリー・グリーンバーグほか『感情に働きかける面接技法』

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Greenberg, L.S., Rice, L.N., & Elliott, R. 1993 Facilitating Emotional Change The moment-by-Moment Process. The Guilford Press. (グリーンバーグ, L. S., ライス, L.N., & エリオット, R. 2006 感情に働きかける面接技法 心理療法の統合的アプローチ』

レスリー・グリーンバーグらによるセラピーのプロセス研究の本を読んでいます。93年と少し古く、彼らもいまはこの本で取り上げられている体験ー過程療法から、感情焦点化療法(Emotion-Focused Therapy)に移っているそうですが、唯一の邦訳本であり、その理論的な柱となっている書籍がこちらです。

いささか翻訳の文章が読みにいのですが、どのようにしてセラピーによって人は変わるのか、何がそこで起こっているのかというのはとても興味のあることなので、メモを取りつつ体験ー過程療法の理論をまとめた第1~3章を読みました。ここでは体験ー過程療法の基本的な考え方をまとめた、第1章「体験ー過程療法の理論的背景」についてご紹介してみます。 続きを読む

「善きもの」とは何か?/高野山真言宗「実践カウンセリング講座」に思う。

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先日、京都の真言宗大本山智積院で開催された高野山宗教カウンセリング研修会「実践カウンセリング講座」に参加してきた。

これまで書籍で読んだくらいで、カウンセリングを講座で学ぶのは初めて。しかも、仏教系のカウンセリング講座だったため、どういう内容になるか想像ができなかったのだが、なかなか面白かったので一度感想をまとめておきたい。 続きを読む